ボストン・クーラーはラムを使ったカクテルの一つで柑橘の爽やかな香りと酸味、ジンジャーエールの辛みが特徴的な一杯です。
カクテル名の「ボストン」と聞くとアメリカ合衆国のマサチューセッツ州最大の州を思い浮かべるのではないでしょうか?アメリカの中でもハーバード大学やMITなどの有名大学や博物館も数多くあり、治安も良いためぜひ一定見た場所の一つですね!!
今回はそんな都市の名前を冠するシティカクテルの1つ「ボストン・クーラー」の作り方や材料、カクテルの特徴などなど説明していきます!!
ぜひご自身でも作ってみてください!!
ボストン・クーラーってどんなカクテル??
「ボストン・クーラー」を一言でまとめると、「ラム酒をベースにレモンジュース(柑橘系のジュース)を混ぜ、ジンジャーエールで割ったもの」となります。
名前にある「クーラー」を他のカクテルでも聞いたことがあるのではないでしょうか??
「クーラー」とはカクテルスタイルの1つで「蒸留酒に柑橘系のジュース・甘味料を加え、炭酸飲料で割ったカクテル」を意味します。「」の中にまとめてしまいましたが、クーラーは比較的自由なカクテルです。柑橘系のジュースにレモン・ライムどちらを使っても良いですし、砂糖を入れても入れなくても良いです。炭酸飲料に関しても、どのようなものでもこの3種類を入れていれば「クーラー」と呼んで差し障り無いです。(ただし炭酸飲料に炭酸水をつかえば「フィズ」になるので注意してください。)
ボストン・クーラーは先ほども記載した通り、アメリカ合衆国の州の名前を取ったシティカクテルの1つです。
ただし、ここで注意が必要なのが同じ名前の飲料が存在することです。ミシガン州デトロイトで生まれたもう一つの「ボストン・クーラー」はアイスクリームと味の付いた炭酸飲料を混ぜたものです。こちらはノンアルコール飲料のため覚えておくといいかもしれませんね!
ボストン・クーラーの材料は??
カクテルタイプ | ロング |
カクテルグラス | タンブラー |
味わい | スッキリ甘い |
色 | 黄金色 |
度数 | 10 |
製法 | シェイク |
材料 | ホワイト・ラム:45ml レモンジュース:15ml 砂糖:1tsp ジンジャーエール:適量 |
ボストン・クーラーに必要な材料は上に記載した4つだけです。普段お酒を飲んでいる方であれば階に行かなくてもすでに材料が自宅においてある方も少なくないのではないでしょうか?
唯一「ジンジャーエールは常備していないよ!」という方でも近くのコンビニやスーパーで簡単に購入できるため比較的手軽に作れるカクテルなんです。
今回使うラムに関してはホワイト・ラムがおすすめです。味わいの観点から見ると、最後にジンジャーエールを加えるため、ラムの味は少し隠れてしまう印象です。そのためわざわざ熟成されたゴールド・ラムやダーク・ラムは使わずにホワイト・ラムで良いと思います。また見た目でいうと、ホワイト・ラムは無色透明のためジンジャーエールのきれいな黄金色が映えてくれます。
どうやって作るの?
作り方
①タンブラーに氷を入れ軽くステアし、冷やしておく。
②シェイカーにホワイト・ラム、レモンジュース、砂糖をいれ、軽くステアしてから氷を8分目まで入れる。
③しっかりとシェイクする。
④タンブラーから氷から解け出た水分を捨て、シェイカーからカクテルを注ぐ。
⑤ジンジャーエールを適量注ぐ。
今回のカクテルスタイルの「クーラー」はシェイクで作るカクテルです。
そのため初心者の方が最初に作るカクテルにしてはハードルが高いかと思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。逆に初心者の方はシェイクでどんどんカクテルを作ることが上達の秘訣ですよ!!!
ボストン・クーラーを作る上で重要なポイントは4点あります。順番に説明しますね。
①タンブラーはしっかりと冷やす
②シェイクする前に軽くステアする
③シェイクはしっかりと
④ジンジャーエールを入れた後はあまり混ぜない
タンブラーはしっかりと冷やす
冷たいカクテルを飲む際にはグラスはしっかりと冷やすことが大切となります。これはカクテルタイプに関わらずにどのようなものにも言えることです。
今回のようにジンジャーエールのような炭酸飲料を使うカクテルはグラスが温かいと炭酸が簡単に抜けてしまうため、キンキンに冷やすことで炭酸が抜けることを防げ、ゆっくりと楽しむことが出来ます。
使うグラスを冷やす方法は2つあり、
「氷を入れステアする」「冷蔵庫・冷凍庫に入れ冷やしておく」になります。
氷を入れステアする方法では使いたいグラスをすぐに冷やすことが出来るため便利ですが、形が特徴的で氷が入れにくい・まわしにくいものでは使いにくい方法です。
冷蔵庫・冷凍庫に入れ冷やしておく方法は事前に冷蔵庫・冷凍庫に入れておけばどのようなグラスでも冷やすことが出来ます。ただじ、冷凍庫では薄いグラスは割れてしまう可能性があるため注意してください。また、事前に入れておかないとすぐには使えないというデメリットもあります。
シェイクする前に軽くステアする
今回の材料の中には砂糖が入っています。
液体だけをシェイクするのであれば事前にステアする必要はあまりありませんが、個体が混ざっている場合、先にステアし溶かしておかないと、氷を入れた際に氷にくっついて溶けにくくなってしまいます。
そのため、材料を入れた後に10回程度ステアしましょう。
シェイカーの底でバースプーンを滑らしたとき、ジャリジャリした感覚が無ければ砂糖はすべて時計ていると判断してよいでしょう。
またシュガーシロップを使う場合は、溶かす必要が無いため事前にステアする必要はないです。
シェイクはしっかりと
ボストン・クーラーを作る過程で材料を混ぜる段階は3つあります。
1つ目はシェイカーの中でステアするとき。2つ目はシェイク。3つ目はジンジャーエールを入れた際です。この中で最も重要となる部分は2つ目のシェイクになります!
ホワイト・ラムとレモンジュース・砂糖の3つがしっかりとまとまることが今回のカクテルでは味の決め手になります。シェイクを適当にしてしまったり、しっかり混ざっていないのに終わらしてしまうと味がバラバラのままで飲んだ際に、レモンジュースが強かったり、逆にアルコールが強く感じてしまったりなどおいしく飲むことが出来なくなってしまいます。
そのあとのジンジャーエールを入れた際に炭酸の圧力で中身が多少とも混ざりますが、それだけでは味がまとまることはありません。そのためおいしく飲むにはシェイクをしっかりとしましょう!!
ジンジャーエールを入れた後はあまり混ぜない
ジンジャーエールを入れたときに炭酸の圧力で中身はある程度混ざります。
しかし、完全に混ざるかと言われるとNOです。試しに炭酸を入れた後の一番下と一番上を比べてみると味の差が歴然となるでしょう。そのため混ぜることは必要なのですが、勢いよくグルグルと混ぜてしまうと炭酸が抜けてしまいます。
炭酸のシュワシュワ感を楽しみたいのに最後に炭酸が抜けてしまっては残念になってしまいます。
それを防ぐためにジンジャーエールを入れた後は1回2回混ぜるか、氷を上下させる程度で十分だと思います。
味わい
ボストン・クーラーは割り材に味の強いジンジャーエールを使っているため、メインとなる味はジンジャーエールとなります。そこにホワイト・ラムの甘みとレモンジュースの酸味が加わり、さっぱりとしながらも甘みを感じれる一杯となっています。
ホワイト・ラムはサトウキビを原料とした非常に甘さを感じることのできるお酒になります。甘いながらもサトウキビ由来のすがすがしい香りも楽しむことが出来ます。
ただしラムだけでは甘みが少ないため砂糖も使用しています。もし甘すぎる場合は砂糖を抜いて作ってください。また酸味が欲しい場合はラムの量は変えずにレモンジュースの量を増やしましょう。またはレモンを自新で絞った搾りたてのフレッシュなレモンジュースを使うとよいでしょう。
自分で絞ったレモンジュースは果肉だけではなく、レモンの皮からも果汁が出るため甘みや酸味だけではなく気持ちの良い苦味も楽しめるものになります。
(お酒は節度を持って適度に楽しみましょう!)