「ソルクバーノ」というカクテル名を聞いたことのある人はなかなかいないのではないでしょうか??カクテル名からもどんなカクテルなのか想像がつきにくいかもしれません。
ですがこのカクテルは日本人の方が作り出したカクテルなんですよ!!それだけでなんだか親しみがわいてきませんか??
今回はソルクバーノの作り方はもちろん、名前の意味や誕生秘話など話せたらカッコいい知識も盛りだくさんで説明していきます!!
ソルクバーノってどんなカクテル??
ソルクバーノを一言でいうと「ホワイト・ラムとグレープフルーツジュース、トニックウォーター使ったロングカクテル」とまとめられます。
このカクテルを生み出した人は、神戸市「サヴォイ北野坂」の木村義久というバーテンダーの方で、1980年に開催された第1回サントリー・トロピカルカクテル・コンテストで作り出されました。こちらのコンテストにて、木村氏はこのカクテルでグランプリを取っています。
名前に関してソルクバーノの「ソル」はラテン語で[Sol]と書かれ、「太陽」を意味しています。「クバーノ」は英語で「キューバの」という意味を持ち、二つを合わせて「キューバの太陽」という意味になります。
名前の通り、グレープフルーツとトニックウォーターがキューバを思わせるような爽やかな酸味と苦味を生み出しながらもラムの甘みに南米の香りを思わせます。また、添えられてた輪切りのグレープフルーツがまるで太陽を思わせる一杯です。
ソルクバーノの材料は??
カクテルタイプ | ロング |
カクテルグラス | タンブラー |
味わい | 爽やか(グレープフルーツ+トニックウォーター) |
色 | 白色 |
度数 | 10 |
製法 | ビルド |
材料 | ホワイト・ラム:45ml グレープフルーツジュース:45ml トニックウォーター:適量 グレープフルーツカット:1切れ |
材料の中で手に入れるのに困るものは特にないと思います。スーパーなどに行けばどこでも手に入るもので作れる非常にお手軽なカクテルとなっています。製法もビルドのため初心者の方もすぐに挑戦しやすいものだと思います。
ただし今回は甘み付けにラムを使用しているため、グレープフルーツジュースはできるだけ甘みの付いていないものを使いましょう。一番いいのは自分で絞った、フレッシュなものです。
ラムに関しては、材料にはホワイト・ラムと記載しています。理由として割り材としてグレープフルーツジュースとトニックウォーターが入っているため、味わいとしてラムは前面に出てきません。そのため熟成されたラムの味を楽しむというよりも、ほのかに香る甘みとしてラムを使用していると考えてください。
また完成したときの色合いにおいても、ゴールド・ラムやダーク・ラムでは少し濁ったような色合いになってしまうため、ホワイト・ラムの使用をおススメします。
グレープフルーツカットは輪切りにすると見栄えが良いですが、画像のようにどんな切り方でも問題はないのでお好みの大きさでカットしてください。
どうやって作るの?
作り方
①タンブラーに氷を入れ軽くステアし、解け出た水分を捨てる。
②ホワイト・ラムとグレープフルーツジュースを入れ、ステアする。
③トニックウォーターを適量入れ、グレープフルーツカットを添える。
作り方に関しては製法がビルドのためグラスに材料を入れてステアするだけとシンプルです。
特に注意するべき点はあまりありませんがポイントを下にまとめました。
- タンブラーはしっかり冷やす
- トニックウォーターを入れた後はかき回し過ぎない。
タンブラーはしっかり冷やす
お酒を飲む際のグラスの温度は非常に重要です。
今回のように割り材に炭酸系を使っている場合は温度が高いと炭酸が早く抜けてしまうため、よりしっかりと冷えたグラスを使うことが大切となります。
冷やす方法としては作り方に記載してあるように氷を入れステアするか、冷蔵庫・冷凍庫に入れ冷やしておく方法があります。
(冷凍庫に入れ冷やしておくと薄いグラスなどは割れる可能性があるため注意しましょう。)
トニックウォーターを入れた後はかき回し過ぎない。
炭酸系を割り材として使うカクテルに関しては、炭酸のシュワシュワ感もカクテルを楽しむ1つの重要な要素になっています。
炭酸の抜けたコーラか開けたばかりのコーラのどっちを選ぶかと似たようなものと考えましょう!
カクテルは材料同士をどれだけしっかり混ぜるかが味の決め手になってきますが、トニックウォーターの場合、炭酸ガスの圧力で入れた際に勝手に混ざってくれるため、わざわざかき回す必要はありません。軽く1回2回まわすか氷を上下させる程度にしましょう。
どんな味がするの???
味の決め手となるものは1番にグレープフルーツになります。その次にトニックウォーター、ホワイト・ラムと続いていきます。
ではホワイト・ラムの味は全然しないのかと聞かれると、そのようなことはありません!!第一印象にはホワイト・ラムは薄いかもしれませんが、後味と鼻から抜ける香りにしっかりと特徴的な甘みと香りの存在を感じることが出来ます。ですが、強く味がするというわけではないので、軽い甘みと香り付けと考えておきましょう。
味の主体となるグレープフルーツジュースのもつ爽やかな酸味と苦味、トニックウォーターの柑橘の皮を思わせる苦味とフルーティーさが合わさり、まさにキューバのような太陽がカンカンに照っている暑い夏の日に飲みたくなるような一杯です。
そんな爽やかさの後にくるホワイト・ラムがまるで、南国で香るフルーツの甘い香りを連想させてくれます。
これからの暑い時期に、一杯飲みたくなるようなカクテルですよ!!
(お酒は節度を持って適度に楽しみましょう!)